なーさんCafe

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うつ休職中公務員。人生もがき中。超内向型。

焦り

ブログ放置してほぼ1カ月。

今思うと、ずっと焦ってた気がする。

何かしなきゃ、

せっかく空いた時間、

今までやりたくてできなかったことやらなきゃ、

できることやらなきゃ。

 

何もしないでいる時間がもったいないと思ってた。

ぼーっとする時間を過ごすと、

こんなことしてる暇ないでしょ

前に進まなきゃ

このままだと生きていけなくなる

って自分を責める何かが心の中にいた。

 

ぼーっとする時間が幸せで大好きだったはずなのに。

 

あの気持ちはきっと、

症状としての自責と焦燥感だったんだと思う。

 

大学の心理学の講義で教授が言ってた。

現場でも活動してる教授。

長年引きこもりの子は、焦ってる。

普通の人が感じたことのないくらいの焦りを感じてる。

突拍子もないスケールの話をしたりするのは、

そのくらい焦ってるからかもしれない。

 

周りから、

まだ学校に行かないのか

外に出ないのか

家族と顔を合わせないのか

朝起きて夜に寝ないのか

とにかく”何かが足りない状態なんだ”と

突きつけられ続ける。

できない

足りない

できない

足りない

できない

それを繰り返していくうちに、

”足りない何か”が、山のように積み重なっていく。

その山をどうにかしないと生きていけない

どうにかしなきゃ

でもできない

でもどうにかしなきゃ

どうにかしよう

この山をどうにかしよう

このおそろしく高く積み重なった山をどうにかするには、

世界一のお金持ちになるしかない

世界中に知られる偉業を成し遂げないといけない

そうやって、

突拍子もないことを言うようになる。

周りからの圧力が

自責と焦りを生む。

 

そういう気持ちに、ずっと追い回されてきた。

仕事に行かなくなってからは、

特にそれが強くなった。

だから、

何かをせずにいられなかった。

それが回復を妨げてたかもしれないのに。

 

今は、その気持ちは少し落ち着いた。

 

何かしたい気持ちはある。

生活費を稼げるようにならなきゃ、

健康な生活をおくれるようにならなきゃ、

っていう焦りもある。

でもその衝動に振り回されることが減ってきた気がする。

 

焦りも必要。

焦りがなかったら、

ほんとうに必要なときでさえ

何もできなくなる。

でも、必要な焦りと、過剰な焦りがあるんだと思う。

 

自責もそう。

必要な自責は、反省って呼ばれるのかもしれない。

過剰な自責は、ゆがんだ不健康な思考を生む。

 

今はとにかく、

必要最低限のことのなかで、

できることをやるしかない。

できることだけをやればいい。

できないことができないのは、

自分が怠け者だからでも、

クズだからでも、

弱い人間だからでも、

罪深い人間だからでも、

悪い人間だからでもない。

できないことができないのは、

心の、身体の、脳の、状態が悪いから。

治療が必要な状態だから。

だから、治療して、状態が回復すれば、できるようになる。

 

お医者さんは、それを客観的な視点で教えてくれる。

人間性なんて関係ない。

人間性なんかどうであれ、診察はしてもらえる。

身体や脳の状態を診て、

何ができて何ができない状態なのか見極めて、

教えてくれる。

 

だから、お医者さんがやってねと言う以上のことをしようとしてるうちは、

まだまだ頑張ろうとしすぎなんだと思う。

やりたいことをとめられたら、

頑張ろうとしすぎ、自分を実際より元気だと思いすぎってことなんだと思う。

 

生活費の心配はあるけど、

貯金がなくなるまでに何とかしないといけないけど、

それでも、

ぼちぼち、

ぼちぼちやるしかない。

 

思ってるよりももっとゆっくり、

ほんの1ミリずつ、

ぼちぼちやっていけるように