なーさんCafe

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うつ休職中公務員。人生もがき中。超内向型。

学生時代が遅れてやってきた

最近、

学生時代が今頃になってやってきたみたいだな、

と思うことがよくある。

 

私は今まで、使い道のないものにあまり興味がなかった。

興味がないというより、

使えないものを買うことにすごく抵抗があった。

 

いいと思う服があっても、

それに似合う服や靴を持ってなかったら、

買っても使えない、と買うのを諦めていた。

それでもつい買っちゃった服があったら、

クローゼットを開けてその服を見るたびに

失敗したなぁ…と、すごく落ち込んでいた。

 

雑貨や文房具も、

好きな形やデザインのものがあっても、

まだあれが使えるし…買ってもあんま使えないし…

飾るとこないし…

と思って買えなかった。

 

お菓子なんかもなかなか買えなかった。

学校帰りに買い食いとか、できなかった。

家に帰ったら夜ご飯食べれるのに、今買い食いするのもったいない。

そもそも、

間食って基本的に不必要なもので、娯楽でしかないから、

毎日のように買い食いなんて、考えられなかった。

 

私にとってはそういう感覚が当たり前で、

お金ない、とかうちは貧乏だ、とか言ってるのに、

毎日買い食いしたり、着ない服買ったり、ペンを山ほど買ったりしてる人を見て、

意味わからんなーと思っていた。

 

そりゃあ、そんだけ無意味に物買ってたら金なくなるわ、

貧乏なんじゃなくて、自ら貧乏になってるだけじゃん。

それでこっちに恨み言言ってくるのなんなの。

(うちの世帯の収入は、客観的に見て貧乏とは言えなかった。)

そう思って、

そういう人たちとそういう行為に悪い印象を抱いてた。

 

でも、最近は思う。

べつに無意味なんかじゃないよね。

 

使えなかったとしても、気分はあがる。

ご飯が待っていたとしても、それとは違う美味しさがある。

一着では着れなかったとしても、何かを買い足せば好きなコーデができる。

買うことで得られる幸せがある。

 

そもそも、”買う”という行為自体に幸せを感じることもある。

 

そういう自由な感覚、今更知るのかよ、自分。

普通順番逆じゃない?

 

大人になって、色々な物に縛られて、

経済的にも自由が減ったりして、

そこで、節制しなきゃなあってなって、

お金の使い道を考えなきゃいけなくなる。

でもそれまでは、学生の間は、

自分の好きなようにお金を使っても困らない。

水道電気代家賃食費、そういうものを払わないといけないわけじゃない。

お金を自由に使って無一文になったって生活できる。

だから皆、学生の間に、あれやこれや、

自分が欲しいものを買う、という経験を積み重ねる。

 

私は、

学生の頃は子育て世帯の親のような金銭感覚だったんじゃないか、

そして、今頃になってようやく、

学生のように自由にお金を使える金銭感覚が身に付き始めた。

 

学生時代が遅れてやってきた。

 

こういう人、他にどのくらいいるんだろうか。

やっぱり自分のこういう感覚、変わってるのかなあ。

 

そもそも、これって

金銭感覚の問題だけじゃなくて、

楽しさを感じる力の話でもあるかもしれない。

 

親の影響もあるだろうな。

 

うん、

なんか、よく分からなくなってきた。

この金銭感覚の話は、まだまだ考える余地がありそう。